“Unfinished Wall”


以前、The Protoform of the “Nagaya”-長屋の素形- というテーマで撮影させいただいた京都路地奥の長屋、(昨年末のことですが)竣工撮影を行いました。

そのうちの写真数点をコンペに出したところ、国際写真コンペ MIFA(モスクワ・インターナショナル・フォト・アワード)で入選しました。

“Unfinished Wall” -未完の壁-  建築部門 入選

https://www.moscowfotoawards.com/winners/hm/2020/7750/

土という素材の可能性、時代を経た壁に向き合う左官職人の懐の深さ、このプロジェクトをまとめ上げた建築家のアイデア・決断、諸々の事柄に強く心動かされました。

4×5inchカメラ、モノクロフィルム使用し、撮影しています。

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(テキスト和文)

若い建築家夫婦が京都市内の路地奥の老朽化した「長屋」を購入した。彼らは、老朽化した柱や壁をすべて取り替えてしまうのではなく、自分たちの生活スタイルと予算に合わせ、間取りを変え、最小限の補修をほどこした。

写真は、木と竹を格子に組んだ下地に土を塗り重ねるという伝統的な工法による壁面で、古壁を新しい土で覆ってしまうのではなく、割れや剥がれなどの箇所への補修としたゆえに、現れた表情を捉えたものである。

熟練の職人によって補修された壁は、古い壁と新しい土が出会い、混じり合い、ここにしかない表現となっている。 そして将来は、再び土で補修され、また異なる表情を見せることだろう。

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写真家 フォト・チヒロ

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