ご報告 -Minimalist Photography Awards-

京都市内の築100年以上の長屋 -改装前で天井などが剥ぎ取られた状態の- を撮影する機会に恵まれたこと、前にこのブログでお伝えしました。そのうち5点の写真を国際写真コンペ Minimalist Photography Awards に出品したところ、建築部門で入選しましたので、ここでご報告します。
The Protoform of the “Nagaya”
https://minimalistphotographyawards.com/2019/07/02/the-protoform-of-the-nagaya/
--------
テキスト和文
「長屋の素形」
京都の路地奥には、長屋とよばれる、木造のオールドスタイルのタウンハウスが、多く存在する。私は、改装工事のため、内装が剥ぎ取られ、骨格が現れた状態となった築100年以上の長屋を撮影する機会に恵まれた。
この長屋は、1フロアに小部屋が2間で2階建てというごく小さな家屋で、木造の骨格は細く、作りも必要最低限といったもの。築年数は古いが、いわゆる「文化財としての町家」ではない。
しかし、工事のために現れた木の構造体や、竹と縄で組まれた上に土を塗った下地壁からは、今まで何世代もの家族に「家」を提供してきたという、建物としての確固たる存在感があった。
この簡素な骨格は、これから補修され、新たな内装を施され、次の家族の「家」を影で支えていく。
-------
出品したのはモノクロフィルムで撮影したものですが、カラーフィルムでも撮影しており、ただいまデジタルデータを準備中。
個人的には、同じカットでもカラーになると、表現するものが大きく異なるという印象があります。
こちらも近日中にブログに掲載したいと思っています。
また、The Protoform of the “Nagaya”の他、2作品も入選しました。
The lights in Lake Biwa
https://minimalistphotographyawards.com/2019/07/01/the-lights-in-lake-biwa/
Biwako
https://minimalistphotographyawards.com/2019/07/04/biwako/
「The lights in Lake Biwa 」シリーズのうち1点↓
