The Protoform of the “Nagaya”

April 16, 2019

京都市内の築100年以上の長屋 -改装前で天井などが剥ぎ取られた状態の- に出会い、撮影する機会に恵まれたことを、先日ブログに記しました。そのうち5点の写真を国際写真コンペ  Fine Art Photography Awards に出品したところ、建築部門で入選しましたので、ここでご報告します。

 

 

The Protoform of the “Nagaya”

https://fineartphotoawards.com/winners-gallery/fapa-2018-2019/professional/architecture/hm/8162

 

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テキスト和文

「長屋の素形」

 

京都の路地奥には、長屋とよばれる、木造のオールドスタイルのタウンハウスが、多く存在する。私は、改装工事のため、内装が剥ぎ取られ、骨格が現れた状態となった築100年以上の長屋を撮影する機会に恵まれた。

この長屋は、1フロアに小部屋が2間で2階建てというごく小さな家屋で、木造の骨格は細く、作りも必要最低限といったもの。築年数は古いが、いわゆる「文化財としての町家」ではない。

しかし、工事のために現れた木の構造体や、竹と縄で組まれた上に土を塗った下地壁からは、今まで何世代もの家族に「家」を提供してきたという、建物としての確固たる存在感があった。

この簡素な骨格は、これから補修され、新たな内装を施され、次の家族の「家」を影で支えていく。

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出品した際のテキストにも書いたとおり、使ってある材は細く、造りも簡素な小さな長屋で、魅力を感じながらも、その理由が自分の内では明らかでないまま撮り始めた建築でした。

今となっては、市井の人々が暮らしてきた素朴な民家の形に魅せられのだと、腑に落ちていますが。

工事に入ってから、この材は何処から持ってきて(新築時に)転用したものであろうとか、おそらく最初から継いだ材を使ったのだろうとか、当時の建設という営みも垣間見ることができました。その「生活の知恵」といったようなものづくり姿勢も、空間に醸し出されていると感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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